おんぱく写真部レポート
ここは金華山のふもと、岐阜城の旧城下町「井の口」地区です。この地区を愛する人たちが会員として活動する「井の口まちづくり会」主催で「まちなかお月見アート」が開催されました。今年の10月17日は旧暦九月の十三夜にあたり、仲秋の名月に次ぐ美しいお月様を、この界隈から見上げれば、ちょうど金華山・岐阜城にかかるように見ることができます。
そんな、ここでしか見ることのできないお月様を、秋の風情の中楽しんでもらおうということで、地区内の会員宅には、それぞれにすすき飾りが用意されました。歴史ある旧い町並みに、秋風に揺れるすすきがよく似合い、そぞろ歩きをするだけでも気持ちのよいものです。
そして、岐阜大仏(正法寺)では、岐阜女子大学書道部の皆さんによる、揮毫パフォーマンスが公開されました。まずは、畳1枚ほどの大きさのパネルに、一人ずつ書いていきます。その集中した様子に、周りで見ていた人たちもピンと張りつめた雰囲気です。
こちらができあがった作品。画面いっぱいに大きく書かれた文字や、繊細なかな文字。いろいろな表現があり、その書き方の違いも興味深いものでした。
さらにこちらは、幅3mはあろうかという大きな布に、背丈ほどもあるような大きな筆で、全身を使って書いていきます。書かれたのは、お月見に合わせた「夜月天」の3文字。とてもダイナミックです!
素晴らしいパフォーマンスに、周りで見ていた大勢の方々から盛大な拍手がおくられました。
書かれた作品は、大仏殿の壁面に展示されました。突然あらわれる大きな作品に、道行く人もびっくりされたのではないでしょうか。
さらに週末には、地区内にある、正法寺・般若寺・ふくろう絵工房の3ケ所をまわるスタンプラリーも行われました。こちら、般若寺さんには、参道やお庭にキャンドルも飾られ、なんとも幻想的な雰囲気です。
特別にお庭やお座敷を開放していただきました。実は、この縁側からは、金華山まで遮るものが何もなく、最高のロケーションで岐阜城とお月様の眺めを楽しむことができるのです。残念ながら、この日は曇りのお天気で月に雲がかかり、ほんの一瞬しか顔を出してくれなかったのですが・・・
スタンプラリーのゴール、ふくろう絵工房ではおしるこが振舞われました。アートを楽しみ、スタンプラリーとお月見と。この地区ならではの秋満喫プログラムとなりました。(003Rika)