おんぱく写真部レポート

骨董マニアによる骨董塾 入門編 に行ってきました

NPO美濃古陶会が主催する「骨董マニアによる骨董塾 入門編」が長良川温泉旅館の「鵜匠の家 すぎ山」で行われました。
3階の大部屋に総勢40名を超える方々が集まりました。

河合竹彦氏の講演から始まりました。土岐市の陶芸家であり美濃の古陶磁研究者です。作陶家としての技術的な経験と長い美濃のやきものを愛のある前向きな学術的な研究により、多くの論文を発表されています。

今回の講演のテーマは「美濃桃山陶の問題点」
いやあ、マニアックです。
天正期、岐阜にゆかりある織田信長時代の桃山陶の起源から、黄瀬戸、志野、そして登り窯時代へ、
順に今後の未来の研究の余地の可能性も踏まえての大胆且つ温かみあるお話をされました。


永禄10年の信長岐阜城入城以来の茶の湯の起源として桃山陶は花開きます。
しかし当時の古陶磁の古い資料や文献はほぼ皆無です。
昔の窯業はそのような小さな産業だったのです。

そんな一瞬の華を長い年月を通して、
例えそれが小さな陶器の欠片であってもそこから紐解いていきます。

河合竹彦氏の一時間程の講演後、
古陶会メンバーの持参した「お宝」を直に手に取って拝見します。
そして、わいわいと歓談時間に入ります。

博物館や美術館でも手に取る事は規定上難しいです。
美術店や骨董店でも商売ですから物への距離は遠いものです。
骨董のテレビ番組のリアル版ではないですが・・・
本物か偽物かという事よりも、仲間と楽しむ事がモットー。
その機会によって、偽物を掴まえさせられるリスクを大きく減らします。
このようなNPO団体は他にないのではないでしょうか。
美濃陶生産と文化の歴史ある岐阜ならではだと思います。

若い作陶家(陶芸家)の方々は、非常に熱心に鑑賞され、河合竹彦氏と有意義なお時間を過ごされたようです。
そして所蔵者から丁寧な分かりやすい解説をされてプログラムは終了しました。


沢山の骨董を前に、蒐集家、茶人、骨董屋、学術者、作陶家、様々な人がそれぞれの視点で物語ります。
モノへの人の夢と楽しみを、その人間模様から感じる面白さがここにあります。

最後に、
NPO古陶会も、このプログラムも、岐阜でしかできない、岐阜ならではであると、改めて感じました。
 (010交田)

<[新聞版]おんぱく写真部リポートにも新聞未公開記事がございます。>
 ↓
岐阜新聞版:おんぱく写真部リポート2013